院長紹介
なぜ医師を志したのか
私の場合「両親が医師で」という理由で医師を志したわけではありませんでした。
両親は共に教育者であり、私の家系に医師はいませんでしたので、
小さい頃は自分が将来医師になるなど夢にも思っていませんでした。
私が医師を志したのは高校3年生の頃です。
その頃私が通っていた塾の先生の一人が医学部の学生でした。
その先生はとても頭の良い方でした。
また授業の後食事に連れて行ってもらうなど、とても良くしてもらっていました。
私は先生から、医師の素晴しさについて話を聴いているうちに、医師という仕事に魅力を感じるようになっていました。
その頃の自分は将来どうなりたいか具体的に何も考えていなかったのですが、このとき初めて自分が将来医師として働くという目標ができたのです。
今思えばその時その塾の先生に出会っていなければ、今の私はなかったわけですから、
今となってはとても運命的なものを感じますね。
多くを学び、経験した勤務医時代
大学を卒業してから、私は整形外科の道へ進みました。
私は幼い頃から絵を描いたり、彫刻を造るなどが得意で、学校で代表に選ばれるなどしていました。
もともとそういう芸術的なことが好きだったのですが、
私は絵や彫刻と同様に外科という医療にとても芸術的なものを感じていました。
手術などが特にそうで私の性に合っていたのだと思います。
私は外科医として働いているうちに手術の中でも、誰にもできない、自分にしかできないような難しい手術をしたいと思うようになりました。
そしてマイクロサージャリーという、切断した手足の神経や血管を繋ぐ手術を担当するようになり、研究分野においても末梢神経移植について研究していました。
勤務医時代はとにかく忙しく夜中に手術なんてこともざらにあり、週に一回は終電がなくなってしまうという日々が続きました。
またそれと平行して研究、実験を行っていましたので本当に寝る時間もありませんでした。
しかし、その頃私が研究していた人口神経の移植に関する実験を後輩が引き継いでいたのですが、最近研究成果を出し、実用化に向け大きく前進したそうです。
あの頃の苦労が報われたような思いです。
開業に対する想い
「自分の力を試したい」これが開業をしようと考えたきっかけです。
自分の考える医療で地域に貢献していきたいと思うようになり開業を決意しました。
開業してからまず衝撃を受けたことが「こんなにも手術を必要とせず困っている患者様がいたのか」ということです。
私自身勤務医時代は手術を中心に行っていたのでかなり衝撃的でした。
大病院には重症の患者様が多く来られるため、クリニックに来られるような患者様を診る機会がほとんどなかったのです。
そのとき思ったことが、「大病院には負けない、大病院にはできない治療をしよう」ということです。
大病院にも負けない最新の知識を習得し、大病院にはできない、患者様の不安な想いにしっかり耳を傾け患者様と知識を共有し、心から納得できる治療を提案することが私の使命だと考えています。
しかしこれは私一人で実現することは難しいことです。
私ひとりが患者様と接することができる時間には限界があります。
クリニック全体がこの考えを理解しなければ本当に患者様の不安な思いを理解し、治療に納得していただくことはできません。
そこでスタッフと定期的に勉強会を実施し、クリニック全体の知識レベル、技術レベルの向上をはかっています。
その結果、診察では気づかなかった患者様の課題に、リハビリスタッフが患者様とのコミュニケーションの中で気づくことができるようになりました。
患者様と知識を共有することの重要性
患者様と知識を共有することが本当に重要だと思い知らされる出来事がありました。
比較的若い女性の患者様が「肩が痛い」という主訴で来院されたときのことです。
その患者様は今まで整骨院に通いずっとマッサージをしてもらっていたのですが治らなかったということです。
寝違えと診断されていたそうですが、実際触診してみると明らかに寝違えではありませんでした。
精密検査をしたほうが良いと判断しMRIを撮ってもらうと悪性の腫瘍が見つかりました。
悪性の腫瘍がある患部に電気治療やマッサージをしてしまうと悪化してしまう可能性があります。
精密検査は医療機関でしかできないということなどその患者様が知っていればもっと早期の発見も可能だったはずです。
こういったことが起こらないよう、患者様の医療に関する知識レベルを上げていただくことも私達の使命であると感じています。
なかつかクリニックの使命
なかつかクリニックには4つの理念があります。
患者様に自分の体のこと、症状のことを理解してもらい、その上で治療の内容に納得していただく。そうして初めて患者様も安心できるのです。
こうしたことを実現するためには上記の理念が必要になります。
患者様の生活をより素晴しいものにするためには、日々の勉強を欠かさず、最高の医療を、そしてなにより安全な医療を提供できるよう努めなくてはなりません。
そして自分たちだけでなく、患者様にも理解していただける言葉で誠実に、思いやりをもって治療に努めることで初めて患者様に納得していただけるのだと信じております。この理念を忘れず、クリニックのチームメンバーと共有し、さらに素晴しい診療していきたいと思っておりますので、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
スタッフ紹介
- 受付部門
- 患者様を一番初めにお迎えするのが私たち受付です。何かわからないことや、気分がすぐれないときなど、お気軽に受付スタッフにお声かけください。
- 看護師・診療放射線技師部門
- 患者様の注射や点滴、レントゲン撮影等を私たちが行わせていただきます。何か不安なことや心配なことがあれば遠慮なくおっしゃって下さいね。
- リハビリ部門
- 患者様が抱える痛みや、日常での生活が楽になるよう専門の知識を持ってお手伝いさせていただきます。先生に言いそびれたことや、新たな痛み、気になる点などあれば私たちにご相談ください。
- 訪問リハビリ部門
- 私たちはクリニックに来院されるのが困難な方に対して、ご自宅まで訪問し、そこでリハビリのお手伝いをさせていただいております。来院するのがつらいと感じられてきたら、一度ご相談ください。